のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

9年勤めた会社からの旅立ち

てんてこ舞いな日々を過ごして、気が付けば新しい会社での試用期間もあと少し。前の業種とは全く違う、部署も違う、新しいことへのチャレンジという意欲と緊張にまみれて過ごしたこの数か月間は、新型ウィルスのことも私生活のこともたくさんの変革

の時期でほとんど余裕がない数か月だった。前の会社を懐かしむ余裕もなく、慣れること、やることをやれ、とひたすら自分に言い続けた日々。余裕がなさ過ぎて自分の好きな推しに萌える(古)こともなくてこれはやべえなあと思っているも、ただただ今は邁進するのみと思って過ごした。持ち帰ってきた書類、本、などを整理も先日ようやくできた。


2011年の年に人からの紹介で転職して入った会社で、この時も異業種からの転職。30歳で未知の編集業。たくさん失敗して、たくさん怒られて、たくさん走って汗をかいて、たくさん同僚と励ましあって、たくさん愚痴りあった。


本当に学んだことが多くて、何よりも厳しいけど温かい社長と先輩と同僚たちとに囲まれ、本当に知らない世界をたくさん見ることができた。審美眼が磨かれるはずが、その辺はあんまり変わってない気がするけど。


初めて取材にいったときのことは今でも覚えているし、全然仕事ができなくて泣き言を言いながら会社に残ってピザを食べたりして、自宅に帰ってやるぞと意気込むも机の上で寝落ちして、絶望の気持ちで朝を迎えたりしたこともあった。提出したものはさんざんなもので、ダメ出しの嵐。四苦八苦しながら出来上がったものの喜びは、今までに経験したことのない喜びだった。


本当にたくさん怒られたし、呆れられたりもした。ヤバいミスもした。ヤバいミスが発覚したと時はいつも、怒りつつも、このミスを発見できなかったのは全て自分社長の責任だから、今後はみんなが気をつけるように。と勤めて冷静に言い、守ってくれた。ピンチの時こそ厳しくも優しさの極地で、ミスしたどん底の気持ちの中でも、ここにいたいと思って、踏ん張った気がする。


下請けのくやしさもたくさん味わった。なにくそ、という思いをもって、笑ってのらりくらりやり過ごした。人というのはここまで非道なのか、と思うこともあって、こういう人間にはなるまい、そう心に強く誓ったもんだった。


出産を機に内勤だけになって、みんなが働きやすい環境にできるようなんでもやろうと思った。そこであらたに自分がやりたい道を少し見つけるチャンスがあったことは今後の人生においてもかなり重要だったように思う。まだ結果は出せてないけど、長い目で見て、やりましたよ!って、仲間たちに報告ができるようにやるんだ、って思っている。


やめてからもライングループは定期的に音が鳴る。あれがこうだ、ああだと、昔のように。

寂しい気持ちはあるけれども、ようやく少し落ち着いてそんな日々を懐かしむ。自粛が終わればまた杯を重ねて近況報告して、元気であることを喜び合いたいなあ。

 

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捨てられずにいるノートたち