のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

『アイ・イン・ザ・スカイ』を見て言葉がでない親

レンタル開始した『アイ・イン・ザ・スカイ』。大好きなヘレン・ミレン様主演。

 初冬に映画館で見てきた。寒い日だった。

戦争映画は、割と見る。どちらかというと、感動系より淡々とリアリティがある方が好み。NHK映像の世紀、ぐらいとは言いすぎだけれども。

ヘレン・ミレン様と言えば、第一容疑者シリーズのクールな警視、またはヒステリックな英国女王を演じさせたら右に出る者がいない大英帝国勲章を受勲した名女優。

今回は戦地をドローンで映し出し、ミサイル発射をするか否か、という現代の戦争を描いたもの。

正義とは

戦争の犠牲者は軍人、民間人、大人、子ども、さまざまでしょう。

大人数の犠牲者を出さない方を選択するか

少人数の犠牲を出す方を選択するか

指令本部の画面を見ながら決断を迫られる。法務的にチェックを毎回入れ、どうするかを高官とともに協議する。ルパン三世に出て来たような、小型のドローンを工作員が映像を届けるために命をかけて操作・撮影し、決断をまつ。

劇中の時間と、映画の上映時間が同じに感じられて、ずっと手に汗握って鑑賞した。

戦争映画を見て、いつも思う。正義ってなんだろうなと。

指令本部での決断、パンを売っていた少女、ミサイルを発射をまつアメリカ兵のスティーブ(アーロン・ポール)、ベンソン中尉(アラン・リックマン)の孫娘、作戦終了後に雨の中帰路につくキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)の背中、ケニアでパン売る少女の両親・・・・・・

きれい事と現実と色々な思いがこみあげ、母になったからか最後のシーンではどうしても涙を流してしまった。

何と言っていいかわからない。でも犠牲者が出ることへの悲しみはどうしても我慢できない、そういう思いで映画館をあとにした。

聖地巡礼のために正義を掲げて進軍した十字軍。あれから何百年経っているのだ?とも思いながら。

アラン・リックマンの遺作

あのハリーポッターのスネイプ先生のアラン・リックマンの遺作でもある、本作。

いい、演技でした。最後、イギリス高官に向けて言った放った台詞。この映画のなかで一番スカっとしたシーンだった。

 

現状はこういったことが戦場で起きている、そういうことを知るには本当にいい映画だと思う。

ヘレン・ミレン様の背中で語る感よかった。全てを受け止めて、私は進む!と言う・・・・・・。

またレンタルして見よう。

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