のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

上司に言われたひとこと

ブラック企業(という言葉は当時なかったけど)の出版社から転職して中途採用で入った大企業では、高学歴の人たちばかりだった。よく中途採用されたな・・・・・・と今では思うが、採用担当の若い部長が学歴では推し量らない少しぶっ飛んだ人で、面接で買ってくれたことが大きかったようだった。

 

出版社で過酷な環境で働いていたからか、仕事の何をしてもここは天国なのかな・・・・・・と思うことばかり。ただ、とにかく新しい業種で新しい仕事、なにより高学歴の人たちのレベルに何としてでも追いつかなければと、必至に働いた。フン、低学歴め、そういった事を思われたり言われたり全くそういうことはなかった(思われてたとしても、そんなことより生き残る方が先決だった)。みんな仕事に真面目で、非難されることは仕事をしないことだけのようで、そのスタンスはとても性に合っていたと思う。男性も女性もガチンコで働いていて、色々な面で本当に勉強になった。

 

最初はアシスタントから、あれよあれよと進んで担当部門を持ったとき。とある頭脳明晰でクールな上司の部下になった。関西出身で、分からないことがあるときに時間を割いて貰って、色々教えてもらえたとてもいい人だった。私自身は、ある程度仲良くなってしまうと、誰彼構わず、面白おかしく自分のプライベートをしゃべっては、「お前はどうしようもないなあ〜」という感じでいたので、気軽にいろんな事を相談していたと思う。

 

でもあるとき、家族のお金のこと、その当時の彼氏のことで結構な悩んだ時に仕事に影響が出た。重い話しはさすがに会社の人に相談できないので、悶々としながらなんとか仕事をするが、いかんせん体調に響いたりミスしたり。採用してくれた部長とその上司と別件で面談の際に、ついボロっと言ってしまった。こういう状況でそれが影響しているのかも、知れませんと。そういうのを話すのがとても恥ずかしい事だと思って、それと仕事は関係ないと言われると思っていたが、大変なのに何で言わなかったんだと言われてそして、自分もこうだったことがあると、部長は同じような問題について話してくれ、荷が下りて気が楽になった。

 

上司はその時、自分はお金に苦労をしたことがない人生だったから大変さは共感できないけど、と前置きをしてアドバイスをくれた。頑張ろうと。そしてそれ以降よく、「お前は目の前にいろんなカードがあるのに、毎回ジョーカーをチョイスするなあ」と言われた。多分、仕事でも若干ダメな彼氏のことでもそういう苦労を自ら選んでる、そう思ったんだろうなと思う。多分、頭がいいというのもあるから、なんでそっちを選ぶ?!という理解不能な部分があるのかなと思うが、どうだろう。

 

今思えば、本当にそうだな〜と思うし、相変わらずそういう面は変わっていない。結婚して、子供が産まれても頑張れるなら頑張る方を選択して、そして相変わらずお金には四苦八苦してる。

 

相変わらずしなくていい苦労をしてるなあ、と思っているだろうけど、それでも面白おかしくなんとか生きているよ、上司さん。

 

久しぶりに連絡を取ってみよう。