のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

トーマスとエドワードの違いがわからない問題

クリスマスプレゼントをトイザらスに買いに行った。友人Aには「え、まだ買ってなかったの?遅くない?」と言われて、え、遅いの? って思っていたら「プレゼント買うの忘れてて探しに行った。4軒はしごして売ってなくて、結局アマゾンで正規の値段より高いものを買った」という友人Bの連絡で遅いと言われた理由を理解した。連絡をもらった翌日、息子にはお父さんお母さんはお仕事行ってくるねと、朝一でトイザらスへ。その頃はまだコンビニでコーヒーを買いながら、カーステレオから流れるマッドネスを堪能する余裕があった。

トイザらスについて中に入ってみると大人のサンタ達でごった返していた。私達のお目当てはド定番商品のトーマスの本体。欠品はしないだろうと高をくくっていたが、この人をみてもしや・・・・・・と思い直し、早歩きでトーマスコーナーへ。棚の下段に細長い列車達が収まっていた。目指すは青い車体。あった!良かった! カゴにいれてから、付属のものを見ることにした。なるほど、オールインワンセットっていうのもあるんだなあ。じゃあこっちの方が良いかなと、カゴに入れた車体だけの商品を改めてみた。トーマスじゃなかった。エドワードだった。ていうかエドワード、お前初めてみたぞ。色同じ。顔よく見ると違うが同じに見える。番号は違う。・・・・・・危なかった。ジャンプと月刊ジャンプを間違えて買って怒られる親的なことを地で行ってしまうところだった。棚をよく見てみると、一番右端のところが、何も入っていなかった。そこがトーマスの場所だったんだ。私達も違いがあやふやなんだから、ただ丸いものをみてアンパンマンと言い切る息子には何食わぬ顔してエドワードだよ〜と新しいおもちゃとして紹介してもと思ったけど、さすがにそれは可哀想だからオールインワンセットを買うことにした。

いままでは車派だったのでトーマスはド初心者の我々。放送を見ていろいろ理解をしないといけない。それにしても、トーマスとエドワード、間違えて買わなくてよかった! 息子喜んでくれると良いなあ。来年は早く買う段取りを組んでおこう。

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よく見ると表情は確かに違う。でもこれをジジババにおねだりしたら間違えて買ってくると思う。

そんでアマゾンで買った商品みたら割引されてた。ぎゃふん。

サンタにあった夜

保育園にサンタが来るという、なんとも夢のようなイベントがあった。思い起こせば、わたしも生サンタは初めて。よくわかってない息子に「サンタさんが寒いところからみんなに会いに来るから、保育園行こう」と、とりあえず目的を伝えてみた。
休みの日の夜、お揃いの服を着て保育園に向かう。なんで? なんで保育園行くの? という全く理解していない顔の息子。なぜだか、いつもは園内を歩くのにべったりひっついて離れない。イレギュラーな行動に緊張しているらしい。というか、初めてサンタを見れると思って母のテンションの上がりように、非日常感を感じたよう。しばらく待合室で待つも、顔がこわばったまま椅子にも座らず離れない。ほかのお友達は、元気に走りまわっている。おいおい、どんだけ繊細なBOYなの。とりあえず平静を装っていろいろ話しかけてみた。「サンタさんにお願いしなきゃね。最近お気に入りのあの絵本のダンスいまやろうよ。このココア美味しいね〜(首を振り断固拒否る)。先生たち綺麗だね。お父さん、何時に帰るかなあ」完全に独り言。それでも息子の態度は変わらない。誰に似て頑固なんだか。すると同じクラスのお友達がやってきて、声をかけてくれた。ママと会話していると、そのうちお友達がいてホッとしたのかようやく離れて遊ぶように。心の氷が溶けたようで、安心したのもつかの間、ついに、サンタさんとのご対面タイムに。
薄暗い廊下を歩く私たち。息子はまた完全に顔がこわばり始めた。泣くなこりゃ、そう思いつつ、カメラを右手に、息子の手を左手にサンタの元へ。赤い服、白いひげと眉、立派なサンタがそこにいた。
先生が名前と、欲しいものは何かを息子に尋ねた。息子は単語は喋れるが、それは平常時のみ。完全に目の前のサンタに呑まれてわたしの服掴み怯えてる。
写真を撮るためにサンタの膝に乗せた。あの、アメリカの百貨店とかでよくやってるやつ。ついに息子の涙腺が崩壊し、記念すべきサンタとの初の写真はギャン泣きのお顔。生サンタをよく見ると、汗だくでメガネが汗で曇っていた。そしてお顔をよく見て理解してしまった。ああ......先生......おつかれさまです、ほんとにありがとうございます。
そのあとは必死に慰め、クリスマスにプレゼント持ってくるってさ。と話をして帰宅。
玄関に飾ったツリーにかかる、サンタのオーナメントをみて、「サンタさん。サンタさん。ジジババに(に見せる)」とサンタさんを掴んで走って行った。
来年は泣かずに対面できることを期待しよう。

『ウォーリアー』をみておしり拭きで涙を拭く母

トム・ハーディー熱が再燃中。何本か観て思ったがかっこいいクールな役、ヒーローな役、木訥無口で最強な役、危うさを持った狂気な役、どの役も本当にすごい。圧倒的存在感で、脇役でも目がいってしまう。完全に贔屓目だからだと思うけども。久しぶりに観た映画が『ウォーリアー』、日本未公開だったとのこと。総合格闘技がが好きな上にトム・ハーディー。ドンパチすっきりするかな、そう思い前評判一切観ずに観た。

eiga.com弟トミーがトム・ハーディー、兄ブレンダンがジョエル・エドガートン、そしてアル中親父がニック・ノルティ。始めの方でアル中親父のニック・ノルティに、老けたなあ。エディ・マーフィーとの映画が好きだったなという雑念をもっていたが、観ている内に、そんな軽い思いはどっかにいってしまった。

子どもの頃にアル中の親父の元を母と逃げたトミーが、久しぶりに親父のもとに訪れる。新たに開催される総合格闘技の大会のコーチを頼むために。トミーは親父のコーチのもと、レスリングで連戦連勝、期待の星で有名だった。母と二人になった後に、海兵隊に入隊。そして、同じくレスリングをしていた兄は弟ほど結果を出していたわけではなく、アル中親父の元にそのまま居て、その後結婚。兄は物理教師になり幸せな家庭を築いていたが、娘が難病という中でお金のためにこっそり副業で格闘技のファイターで稼いでいた。そして、その副業が見つかり勝てば500万ドル得られるという総合格闘技の大会を目指す。そこで、兄と弟が相まみえる。

全員が過去を引きずって引きずって、重い岩のように引きずってるその姿に胸が終始痛い。トミーは、ずっと親父を許していなかった。そして、彼女(現妻)と一緒に居ることを選択した兄も許していなかった。そして、トミーは自分自身も許していなかった。悲しいまでに孤独で、それでもある理由のために闘うその姿、今まで観た映画の中でも一番孤高のヒーローだった。“一人だけの軍隊”のランボーのような孤独ではない、本当になんともいえない閉じこもった孤独さが終始あった。辛かった。黒いフードをかぶり相手を殺さんばかりに睨むトム・ハーディーのその目。魅了される。 アル中親父はカウンセリングに受けて断酒。それを誇りに思い、息子達に自慢する。勝手だ。観ていて勝手だよなこいつ、と思っていたが、身内のこの兄弟にからしたら、反吐がでるほど勝手だと思うだろう。勝手に克服して、勝手に許してくれといって、余計に許せなかったのではと感じた。各々、許せずに責めるが、責めた後に結局自分自身も自己嫌悪に陥っているように見えた。家族って正論だけで片付けられないものがあるし、どうしてもどんな家族でもそんな簡単に切って捨てられないものだったりすると思う。何よりも辛い枷のようだ。

終盤、アル中親父にトミーが責め立てた後のシーン。親父を許していないけど、愛していないわけじゃないんだな、そう思った。ここも観ていて凄く、辛かった。そしてトミーの優しさと想いが痛いほど伝わってきた。

リアルな肉体美で、トム・ハーディーの総合格闘技姿が観られるなんてこれは垂涎ものだ! なんて軽い気持ちで思っていた自分を叱咤したくなる。深い深い家族の愛を実感できる映画。その後この家族がみんな幸せになることを妄想しつつ、おしり拭きで涙をそっとぬぐった夜だった。

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