のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

弱肉強食の世界を知る息子

ナショナルジオグラフィックの総集編がこの間BSでやっていた。息子は魚の写真のカードを見せて遊んでたら名前をほとんど覚えてしまったぐらい魚が好きになっていて、その吸収力に驚くばかり。その延長で、生き物に興味がとてもあるみたいだった。ちょうどいいやと、そのTVを一緒に見ていた。

サブタイトルが、〜弱肉強食〜的なことが書いてあり、出ていたのがゴリラだったので、ゴリラ同士の縄張り争いとかそういうことかなと思っていたら、さまざまな生物にフィーチャーされていった。

小さな小猿が餌を取るために群れから離れ、危険なジャングルの中食べ物を食べる。その下では、大きな蛇が小猿が落ちてくるのを待ちわびていた・・・や、蛇は蛙の匂いを察知し、川を泳いでターゲットのもとへ急接近!パクッ! または、メスのジョロウグモ(でかい)が捕食のために巣を張り、交尾が終わったオスはその後食べられるのだ。など、NHKEテレを慣れ親しんだ息子には、シビアな生き物の現実世界を目の当たりにした。

「これはー?」「へびだね」「これはー?」「かえるだね」とエジソン君のごとく質問をしてくるので、とりあえず簡単な解説役にまわった。弱肉強食の世界過ぎて、頭の中はノンタンの絵本の如くの世界の息子には刺激が強すぎるかな? とふと思ったが、生き物は生き物の世界があって大事にしなければならないと教えるには(わかるわけないけど)いいかと思い、「これが弱肉強食の世界なんだよ。きみのすきなコケギンポカニをたべていたでしょ? おかあさんたちもそうだけど、たべないと、生きていけないからね」と話をしてみた。息子はただただ、鮮やかな生き物たちに夢中で全く聞いてなかった。

嫌いな虫類もいるが、もともとこういったドキュメンタリーは好きなので私も夢中になって見た。そのうち、なぜなぜと聞いてきたわが家のエジソン君は夢の中に行ってしまった。面白かったんだろうよかったねと思い、就寝。

翌朝、むくりと起きた途端に息子は「へびとかえるがみたい」と言いだした。朝から? 朝からあの、ぬめぬめした動物のしかも生死をかけた戦いを見るの? と思ったが、眠いし、まだ日の出の時間だし、仕方なしにテレビ画面のYouTubeを起動してかえるとへび で検索したものを映し、スカパーのナショジオ契約するかなあと、ぬめぬめしたTV画面を見ながら思う朝だった。

無になった数ヶ月

年明けから数ヶ月、精神的に「無」になった。起きているとき、そして寝ているときも気持ち悪さと戦い、“これをすれば楽になる”はずのものがコロコロ変化し、日々こなしていくので精一杯の日々。つわりだ。こんなにも辛かっただろうか。

前回のつわりは、寝ているときは大丈夫だった。が、今回はそうもいかなく、毎日夜中に気持ち悪さで目が覚めた。この世の全てを呪いたくなるような日が続き、仕事中にえずきながら死んだ目をして生活。頼りたい旦那氏は、多忙により年明けから月に休みが1日あればいいほうで、帰りも夜中、朝も日の出前という状況なので休みの日は寝かせてもらう作戦もできなかった。ゾンビのような私と、元気な息子。息子にしてみたら、母の体調なんてものは関係がない。ジジババと遊ぶということではダメ、少しでも気分転換にと公園にいって、枯れ葉の上にすわり、枯れ葉をお魚に見立てて遊び、お空を見上げて飛行機を見つけるというなんだそれ? な休日を何度か経て、ようやく落ち着いてきた。

朝おきてまず吐かなくて良い朝、暖かい日差し、きれいな花々。こんなにも世界は輝いていただろうか。もう何もかもうまくいかないよね? もうこれダメだよね? 妊娠したといったら仕事くびになるんじゃね? といった、負の精神が続く豆腐メンタルもなくなってきた。これからは、冷静に先々のことを考えていかなければ。

息子には、そろそろ大丈夫かと思った頃合いに、下の子が産まれてくるよと大人が口々に言うようにした。そのような絵本も買ってみた。すると、今までそれほど母にべったりではなかったのに、最近は「おかあさん、おかあさん」と抱っこをせがんだり夜中にむくりと起きて私の姿を探す、ということが増えてきた。もしやとおもうが、これは赤ちゃん返りの予兆・・・・・・。思ったより可愛らしい。

趣味が受け付けなくなってしまった。息子の時もそうだった。漫画も小説もゲームも映画も海外ドラマもラグビーも観ようという意欲が薄れてしまった(来年は待ちに待った日本でのラグビーワールドカップ開催なのに!!いや、ラグビーは観たい。観たいがチケットが高すぎる。諦めざるを得ない)。とはいえ、意欲ないから観ないからといってストレスが溜まるわけでもない。不思議なもんだ。

息子のイヤイヤ期もなんとなくコツを掴んできたので、なんとか怒り爆発しないで日々を過ごし、無事に出産できるようにしてきたい。いろいろやるしかないのだ。がんばろう。

おへそのあな

映画館で繰り広げられたドリフ

有給使って友人と「キングスマン GC」を観てきた。平日の昼間、ガラガラの映画館。ガラガラとはいえ、みんながベスポジと思うのはだいたいあの真ん中あたり、私達の座った列の埋まり具合は6割。そして我々の真隣に座れたのは年配のおばさま二人。開始ギリギリにガヤガヤしながら入ってきた。もう薄暗い館内、そろそろ会話をするのは憚れる頃、変わらずにおしゃべりの声がする。嫌な予感がする。
そうして待望の本編。タロン君の前作より少したくましくなった姿にニヤリとして、挿入歌の音楽が流れた。「まあ〜音大きい〜!」そういう声が爆音にかき消されずに聞こえてきた。映画館は1年ぶり。そうか、そうきたか。そういう回か、今日は。
そのあとも、アクションシーンには全て聞こえる「まあ〜!きゃあ〜!」という声。お家かな。ドリフのガヤそのものだった。わたしはまだ、そのおばさまの真隣ではなく、友人が真隣だったので声が聞こえるなあ。くらいの感覚だった。
映画が終わり、エンドロール。おばさま達は明るくなる前に出て行った。
そのあとの私達二人の会話は推して知るべし。友人に聞くと、「席座った途端、持参の饅頭食いだしたんだよ。何かある予感したら案の定だったわ」と。さらに聞くと、声を出すときは毎回手を口に当てたり目を覆ったりだったらしい。一度気になるともは目についてしまう性。
映画はとにかく楽しく鑑賞できたから良いけど、内容を思い出すたび、パンフレット見るたびに、あのみのもんたのワイドショーの観客的リアクションが思い出されてしまう。良くも悪くも忘れられない「キングスマン GC」。これもまた映画館の醍醐味かなと心で折り合いをつけた。