次男の下痢が治らない体調不良のなか、長男が保育園で発熱したと電話をもらって炎天下の中次男をおんぶしながら、長男を抱えて病院をかけずり回る。長男は数々の感染症を乗り越えてきた歴戦の戦士。一晩で治る。一応保育園を休ませたある日。
長男のイヤイヤ期は終わっていない。終わっていないが、イヤイヤというよりは喧嘩のような感じで言い合いになることもしばしばある。だいたいが、「やろうとおもっていたのに急かされた」とか「これやりたいのに咎められた」とかそんなことで、「おかあさんが悪い!!!」と怒る。なんでこっちがわるいんだよ、と心の中で思いつつも、ぐっと堪えて理詰めや正論で通そうとすると、納得せずに怒りっぱなし。こうなっているときは、怒った理由よりもとにかく謝ってよ! 彼の心の中はこの気持ちでいっぱい。
あくる日の夕方「あやまってよ!」と豪語する長男。私はその時次男をおんぶしながら汗だくで夕飯を作っている最中で、こちとら一週間看病、夜中は下痢への心配で数時間おきの睡眠不足、夜中には心配になって救急電話で問いあわせる、感染系ではないといいつつハイター除菌に気を揉む日々、暑い、仕事を休ませてもらうという申し訳なさ、申し訳ないけどもうわたしもわけがわかりませんすいませんとめちゃくちゃなメールで会社の皆様に謝罪をするアホさ、暑い、などなどでかーっと頭に血が上る。が、怒ってもしょうがないと深呼吸。もう面倒くさいから「ごめんね!」と言った。長男は「おっきな声であやまってよ!」と言った。原辰徳。
意味が分からないが、大きな声でもう一度謝った。すると、「もっとおっきな声で!」。コントですか?
もう腹も立っていたため、腹からありったけの力をこめ窓がビリビリするぐらい大きな声で「ごーめーんーなーさーい!!!!!」と叫んだ。長男はけろっと「いーいーよー!」とご機嫌に早変わり。こっちも叫んだためすっきり。
結局汗だく(私だけ)で抱き合って、仲直りした。次男はただただ後ろからポカンと見ていた。
やっぱり理詰めや正論で済まないのがイヤイヤ期。あったことをいっぱい覚えておいて将来の酒の肴にしてやる。