のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

無慈悲な夏場のインスタストーリー

私は虫が苦手。カブトムシやダンゴムシ、アリンコ、バッタなどの硬い虫は平気だけど、飛ぶ系の卵から生まれるタイプの虫はすべからくだめだ。文字に起こすこともできない(頭に絵が浮かぶから)くらい苦手で、もし触ってしまったら多分脳貧血でバタンになる。

かつて仕事でぷらっと入った植物園で、自然保護と子供の知育の一環でそれらを飼っているんだと言われて見せられた時、血の気がひいて悲鳴を上げてしまうという、社会人として失格な行為をしてしまった。今でも大反省、取り組みはとても素晴らしいことなのに、仕事だからと割り切って直視することもできず、どうしても我慢できなかった。同行していた他の同僚は触っていた。私は3メートルくらい離れて絶望しながら様子を伺っていた。

あれから数年して男児の子供ができ、とても不安なのはこれらを飼いたいと言い出したらどうしようということ。ピエロ恐怖症がピエロを克服するために荒療治をして乗り越えたというのを見たことがある。できるだろうか。どうしたらいいんだろうか。想像しただけで吐きそうだ。

同じように極度に苦手な友人と、戦々恐々とするね..
.と虫の季節になると話をしている。子供にはのびのびとしてほしいが触ってたり話をしてあげられない悲しみ...。

そして夏の風物詩の一つ。虫が大丈夫な友人のsnsは子供が捕まえた虫達の観察日記の場になる。時に残酷なsns。うっかり見そうな場合は薄目にして画面を消す。ここでも夏が来たと実感する。大黒摩季の唄が聴こえてくる。「夏が来る」のアンサーソングの「夏が来る...そして」の歌詞は涙なしには歌えない。現実逃避して心を落ち着ける。そして、今年から夏の間はインスタのストーリーを見るのはやめておこう、そうしようと心に誓った。

取材した植物園の館長が、虫に嫌悪感を感じるのは当たり前のこと。なぜなら嫌悪感を感じさせるような姿形をすることで身を守るのだから、怖がる反応はいいことですよと仰ってくれた。慰めてくれたんだろうと思うが、私が嫌いなせいで子供達が視野が狭まったりしないだろうかと、いつも心配しながら夏を過ごしている。なるべく怖がらないようにしていきたいけど本当なんとかならんものか。悩む。