のらりくらり日常日記

雑記。ただただ何の役にもたたないことを書くだけ。

妖怪が訪れた夜

数ヶ月かけてやっと会得した次男の寝る前のルーティンはとにかく大事で、それが崩れると、寝るまでが全てカオスになる。だからこちらとしては必死にルーティンは死守したい。次男のルーティンは眠くなってきたら真っ暗な部屋でミルクを飲み、ベッドでグズグズしつつコロコロして寝る。長男はその間居間でNetflixタイム。次男が寝たら長男を寝かせる。それが一番平和(わたしが)。

が、うまくいかない日もある。

ラグビーワールドカップの試合をつけて、わたしが遅めの夕飯をかきこんでいたら、次男が眠い! 寝かせろ! とアピール。急いでミルクを作ってたら、こんな時に限って甘え発動の長男。こうなるとちょっと待ってがきかない。どうやら寝室でごろごろしながらアンパンマンが見たいという。もしかしたら眠いなら明るくても寝るかなと思ったのが間違い。寝ないどころか覚醒してハイテンションの次男。長男ももちろんテンション高めで、毛布をマントにしてアンパンマンになりきり私にアンパンチを連打。やられた〜バイバイキーンを10回以上やらされ、その間に次男はベッドを登ったり降りたりテレビを叩いたりソファでゴロゴロしたり窓をバンバン叩いたり。両方を相手して疲れと眠気とドラクエウォークやりたさで爆発寸前。というか爆発。

「ぐわああああああああああああ!ぶわああああああ!!おかあさんはいなくなったぞおおおおお!寝ない子がいるからおばけがおかあさんに乗り移ったぞおおおお!わあああ!」東村アキコママはテンパリストで、刀で叩かれた時に憑依されたらごっちゃんに効いた話を思い出したので、ストレス発散もかねて妖怪のフリをしてみた。本物の妖怪もびっくりするほどのの妖怪に。

きかないだろって思ってたら、ブワッと涙を溜めてポロポロ泣きながら(この仕草レア)こわい、おかあさん!おかあさん!と抱きついてきたので、あれ?!思いのほかすごい効果でてる! ちらっと次男をみたら、なんか母ちゃんやべーことになってるぞおい、っていうドン引きな顔。正直笑いそうになる。が、我慢。

「はっ!びっくりした、いま、妖怪きた?お母さん妖怪になっちゃった!寝なかったから来たのかな?」と白々しく言うともう寝る! とベッドにイン。あんなにテンション高めだった次男も、渋々ゴロゴロゴロゴロ転がって5分ほどで二人とも寝た。

まさかこんなに効果があるとは...ちょっと効き過ぎかもしれないから、次はないかな。と少し反省してドラクエウォークをせずに力尽きて私も寝た。翌朝お父さんにおかあさんが妖怪に...と神妙な顔をして話をしていたのをみて、保育園で話さないといいなと強く願っている。